
増田友也(1914~1981)の教育施設の集大成となる島田島小学校。晩年の増田の作品は、彫塑的表現主義に分類されるだろう。なぜ建築の根底を思索した増田が、彫塑的な表現にこだわったのか。思索と制作の過程でどのような考えを持っていたのか、とりわけ何が建築であるか。現象空間が発生する建築とは何か。と追及し続けた増田の考えを、少しでも理解したいと思い頻繁に訪れる場所である。
廃校となった学校建築には、教室や体育館といった明快な空間構成があり、地域施設として転用できる可能性が大きい。一方で、維持管理や耐震、設備更新など、使い続けるための現実的な課題も多い。
学校は世代を超えて地域の記憶が共有されている場所でもある。建物を残すかどうかを考える際には、物理的な価値だけでなく、地域の人にとってどのような意味を持っているのかも重要な判断材料になる。
