
昨日は、名古屋の桜本町で新築住宅をお考えになられている、クライアントさんとの初顔合わせでした。計画地で待ち合わせだったので、少し早めに現地に到着したので、敷地の情報を読み取る作業を行っていました。
敷地の裏側(南側)に旧擁壁があり、崖条例がその後に制定された事から、この敷地のデメリットとなり、買い手が見つからず金額が下がっていた。しかしこの敷地を一般的な建売りやハウスメーカーから見ると、デメリットとなるが、自由設計の場合はメリットとなるような提案ができる。

例えば、敷地の南側が旧擁壁の為、陽当りと崖条例を加味し、大きくスペースを空ける事で、この敷地の持つ特徴を活かしつつ、デメリットを消す事ができるなど、ボリューム配置や建物形状で解決は可能で、その他にも多くの解はありそうである。
今回のプロジェクトは、このような考え方を設計の軸として、クライアントが想像もしていなかった、暮らしを提案できればと思う。
設計依頼を受けた初期段階では、まず敷地を丁寧に観察することから始まる。道路との高低差、隣地の状況、日照、風、既存擁壁、周辺建物の高さなど、図面だけでは分からない情報が計画の方向を大きく左右する。
敷地のデメリットをすぐに排除するのではなく、その条件がどのような暮らし方につながるのかを考えることが重要である。土地の特徴とクライアントの要望が噛み合えば、一般的には扱いにくい条件が、その住宅だけの個性になることもある。