
京都府立陶板名画の庭は、京都市左京区下鴨半木町に安藤忠雄が設計による屋外型の絵画庭園で、1994年に竣工したこの建物は、今尚、芸術・建築界に影響を与えている。安藤忠雄の設計手法が色濃く感じられる空間は、名画との共鳴を際立たせる。私は学生時代から訪れる機会があり、この建物を見ていると、近年では海外の観光客も多く来場しているのが伺える。また北山の町並みに与える影響力にもついても、関心するばかりである。
陶板名画の庭は、作品展示と建築空間が強く結びついた場所であり、壁、スロープ、水、光の扱いによって鑑賞の速度が変化する。屋外でありながら、視線が丁寧に制御されていることが印象的である。
建築が前面に出すぎず、作品を見るための身体の動きを支える構成は、住宅や店舗とは異なる用途であっても学ぶ点が多い。人がどの順序で空間を経験するかを設計することの重要性を改めて感じる。